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【竣工検査(一戸建て内覧会)マニュアル】
もともと業務用のものではあります(一部ユーザーさん向けに手直ししている部分もあります)が
ご参考になればと思い、公開させていただきます。


★一級建築士による竣工検査(一戸建内覧会)の立会いサービスについてはこちら★

外部廻り全体
  ・基礎廻りについて
    ■基礎の亀裂の有無の確認。立上り面のモルタル塗り等の仕上げの亀裂と見極めを要す。また、モルタル塗りが浮いている事はよくあります。
■そして 水切りの廻りの施工状況の確認(コナー部分は乱れている事が多い)。
■金属探知機による金属反応で鉄筋の有無を確認(もちろん、現在では無筋の基礎はないですが、建売り住宅等で基礎の工事段階を依頼者が全く知らない場合に実施する)。
■矩計図(また 基礎関係の詳細図)等に基づいて、適当な位置(配管等のない場所)で基礎を掘って図面通りの深さ、高さを確認(検査時点では引渡しは終っていない訳ですから、業者側の了解を得て実施する事)。
  ・外壁廻りについて
  ■モルタル塗りの場合:外壁の亀裂(特に開口部周辺)。外壁の角の欠損。吹付け等の吹きムラの有無の確認。付着物等による汚れ(外壁の角が僅かに欠損状態のまま吹付け等の仕上げが施工されている事がありますが、程度問題ですから依頼者、工務店とよく協議する事)。
■サイディングの場合:欠損キズ、色落ち、継目の面違い、継目のコーキングの乱れ。釘頭の出張り、竪樋支持金物の打込みに伴う割れキズ等。
  ・軒裏廻りについて
  ■軒裏ボードの施工状況の確認。軒裏換気口の取付け状況の確認。
  ・屋根廻りについて
  ■竣工している状況では屋根面の検査は限定される。望遠鏡等で大まかな確認は可能。
  ・竪樋について
  ■軒樋、及び竪樋の取付け状況の確認。
■竪樋の支持金物の間隔の確認。また支持金物の先端側への傾斜を確認(程度問題ですが外壁側への傾斜は好ましい事ではない)、また周囲のシールの確認。
■竪樋下部と埋設配管の接続の確認。
  ・アルミサッシ関連について
  ■アルミ枠のキズ、汚れ。
■サッシ周囲のコーキングの施工状況の確認。
■シャッターがある場合は、閉めてスラットの凹みキズ、また擦りキズ等の確認。また、シャッターケースのカバーの取付けの乱れ。またビスの締め忘れ等の確認。シャッターケースの上部と外壁の取合い部分が雑な場合は多い。
  ・設備関連について
  ■各換気口周囲のシーリングの確認。
■給湯器等の設備関連の配管と外壁面及び基礎立上り面の取合い部分にて、シール等 施工状況の確認。
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外部玄関ポーチ
  ・門扉について
    ■支柱の取付及び 開閉等の確認、ハンドル及び掛け金物の確認、また戸当り等の確認。
■親子扉の場合はフランス落しの確認も必要。
  ・インターフォンについて
    ■インターフォンは実際に会話をして頂いて作動確認(ご夫妻等で実際に使って頂いて確認すると良い)。
  ・門扉からポーチに向かって
   

■門扉からポーチに向かって アプローチ部分の床に雨水が溜まっている場合があります。雨天時にしか判らない事ですが(土間コン等の床で散水して判る状況であれば必要に応じて散水する。透水性のある床材、芝生等の場合は当然の事ながら無理)。依頼者には説明して 居住後にその様な雨水が溜まる現象が起きた時は直に業者側に実際の現象を見て頂いて確認して貰うように伝えて下さい。

  ・床について
    ■床はタイル貼が多いですが 300角等の大きなタイルの場合は浮きが目立ちます(特に階段の段先端は注意が必要)。
■タイルが割れている事もあります。目地の乱れも気になる事があります。
  ・玄関ドアー廻りについて
    ■表面のキズ(特にハンドル周辺)、ドアー枠のキズ、周囲コーキングの乱れ等。
■玄関ドアーの開閉で ポーチ床面の水勾配が原因でドアー下端とポーチ床とが擦れるケースがあるので確認(玄関ドアーを目一杯開けてみる事)。
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玄関
  ・玄関ドアー関連について
    ■鍵の施錠の確認。ドアーガードの掛り具合の確認。また扉表面のキズ。
■開閉スピードを依頼者と一緒に確認する事(一般的には二段階調整で終速を遅く)。
  ・下足入れの下部について
    ■下足入れの下部を覗いて見る。作業がやり辛い事から横着な仕事に成りがちです。クロスの汚れ、隙、浮き、巾木との取合いの乱れ、また床材の目地処理が雑等々。
  ・下足入れ廻りについて
    ■扉の建付−両開戸の中央の召合せ(下方の開き)、扉の面合せ、扉のレベル等の乱れ、また 扉面は線状のキズが多い(扉裏共)依頼者は玄関と言う事で気にする人が多い。
■内部の可動棚を全て動かしてみる、端部の欠けたキズ 及び めくれ等が多い。
■下足入れは既製品の据付が多く一般的ですが、内部のビス周辺のササクレ等を気にする奥様は多い。
■扉を開けた時に壁等に当たる事が多いですが、何故か建売りの場合は対応していない事が多いです。せめて涙目(バンポン)程度の対応はして欲しいものです。
  ・床廻りについて
   

■タイル貼が多いですが300角の場合は浮きが目立ちます。打診棒にて確認。
■タイルの割れ、目地の乱れも気になる事があります。
■下足入れの下部は仕上り面及び目地等が雑になりがちです。

  ・上框等について
    ■玄関上框のブツけたキズ、及び上框と廊下フローリングの取合いの乱れ。
■上框の下面と床タイルの立上げ(タイル巾木)の取り合いが雑に成りがち(隙間等)。
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ホール(廊下)
  ・階段下の物入れ廻りについて
    ■収納という事で内部は割と雑なケースが目立ちます。
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リビング・ダイニング
  ・キッチンにハッチカウンターがある場合は
    ■カウンターの反りの確認(端から長手方向に睨む、また 水平器を当てる)。
■カウンター表面のキズ(主婦としては当然ながら誰でも同様に気にする)。
■カウンター裏面の確認(裏面とクロス取合の隙、浮き、ブラケット周辺の乱れ)。
■カウンター裏面にて、ブラケットの取付ビス頭の出張りに注意する事。
(カウンター下に幼児が入り頭を怪我する可能性があるので触手確認する)。
  ・その他
    ■家族の集まる部屋で過ごす時間も長い訳ですから、内装クロスのジョイント等の程度は感じ方に個人差がありますので、この部屋で依頼者の要求の度合いを掴むと良いと思うのですが・・・。
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キッチン
  ・配水管について
    ■水を暫らく流しておいてキャビネット内の排水管を触ってみる事。
(時間があれば充分に水を貯めて一気に流してみると良い。但し、シンクにオーバーフローが無い場合は水をあふれさせない様に注意が必要)。
  ・給水栓について
    ■給水栓シャワーホースの引き出しと収納の確認。また下部キャビネット内にホースの水受けタンク(またはトレイ)の有無の確認。
■給水栓の首振りがシンクの範囲を超えている場合はシンクの外に水を流す危険が潜んでいます。是正の可否を確認する(首振りの角度を調整する事は難しいらしいです?)。
  ・ハッチがある場合は
    ■ハッチがある場合はカウンター下面と流し台トップのバックガード取合い部分のシールの乱れ、シール切れ、隙、穴等。また、全くシールされていない場合もある。
  ・流し台廻りについて
   

■流し台廻りのシールの乱れ(流し台の両端、キャビネットの両端等)。
■流し台の台輪の汚れ、捲れキズ、床との隙間(長いので隙間の大小が目立つ場合あり)。

  ・吊戸棚および下部キャビネットの扉の建付とキズ等について
   

■吊戸棚 及び下部キャビネットの扉の建付とキズ等をよく見る事。
■両開きの中央の召合せ(下方の開き)、扉の面合せ、扉のレベル等の乱れ。また 内部の可動棚を全て動かしてみる。端部に欠けたキズは多い。
■また下部キャビネットは開き戸と引出しが混在している場合は表面が乱れがちです。
■扉が鏡面仕上の場合は線状のキズが目立ちます。また扉裏のキズも奥様方は気にされる方が多いです。
■扉を開けた時に壁等に当たる事が多い。せめて涙目(バンポン)程度の対応はして欲しいものです。

  ・下部キャビネット内部について
   

■下部キャビネット内部に給水、排水管と底板の取り合いでカバーのない場合がある。

  ・壁タイル・パネル等について
    ■壁タイルの欠損、目地の隙、目地材等の付着物の汚れ等。
■壁タイル、又はパネルと見切り縁の取合い、また壁クロスの取合い周辺に乱れが多い。
■レンジフードのフロントパネルはキズが多い。またコンロの操作パネル周辺も同様。
  ・床下収納庫について
    ■床下収納庫の施工状況の確認。フローリングの目地の通り。周囲枠の取り付け状況の確認。蓋のガタツキの有無(踏んでみる事)内部の樹脂ボックスの割れ。
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和室
  ・障子・ふすま・天袋について
    ■障子の建付けの確認。障子紙の破れ、シワ。桟の損傷、ササクレ。
■ふすまの建付け(押入、及びLD、廊下出入口 及び 戸袋側も同様に確認)、及び 反り。
■天袋の襖は滑りが重い場合が多い。(天袋は敷居滑りを省略している場合が多い)。
  ・畳について
    ■畳のホツレ、畳ヘリの捩れシワ。
  ・床下収納庫について
    ■床下収納庫(一般的には電動が多い)がある場合は作動してみる事。また 上部を歩くとカタカタと異音が気になる事があります(機構上完全に無くするのも難しいらしい)。
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洋室
  ・入口ドアーについて
    ■内掛錠(ナイトラッチ等)の掛り具合と滑りの確認。また 戸当り及びストッパーの確認。
 

・2階の洋室の場合

    ■バルコニー側の掃き出しサッシにて下枠下面(額縁)と壁クロスの取合い部分にて、目線が届かない事から乱れが多く雑に成りがち。
 

・クローゼット廻りについて

    ■扉の建付−折り戸の場合が多いですが、調整が不充分で 枠と扉のバチリ、扉のレベル、面合せ等の乱れが多い。また 内部の枕棚、ハンガーパイプの施工状況の確認。
■可動棚がある場合は可動の確認(固くて動かない等)またダボがない事もある。
■扉が折戸の場合は上部レール 及び下部レールに ビスがない場合がある。
 

・24時間換気給気口について

    ■取付け状況の確認。
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収納室関係
  ・洋室のロフトについて
    ■基本的には洋室と同じ。
■手摺等の落下防止廻りはシッカリ確認を要す。
■梯子の掛り具合(ガタツキ等)、また梯子を収納する掛け金物廻りの確認。
  ・洋室のウォークインクローゼットについて
    ■枕棚の上面の確認(框及び棚面のキズ、棚面と壁の大き過ぎる隙間等)。
■ハンガーパイプの取付状況、両端のビスの確認。
■入口が引戸の場合、建付に乱れがあると枠との隙間から照明の光が漏れて大変目立つ。
  ・納戸について
    ■洋室、洋室のウォークインクローゼット等と概ね同様。
  ・小屋裏収納庫について
    ■天井にある収納梯子の取付け状況の確認。取付けが歪んで天井面と不揃いの場合あり。
■総じて収納部という事で仕上げは雑に成りがちです。
■建売り住宅の場合は仕上げをしていない(標準として)事がありますが、施工時の作業用の文字等がそのままの状態になっている事があります。
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洗面室
  ・洗面台について
    ■洗面台の水は暫らく流しておいてキャビネット内の排水管を触ってみる事。
■また、給水栓を全開にしてオーバーフローまで水を貯めてオーバーフローも確認する。そして 一気に流してみると良い(その場を離れない事)。
■洗面ボウルに水を貯めて(テープ等で印をつけて)水漏れのチェック(余り早く減るようだと困る)。
■給水栓シャワーホースの引き出しと収納の確認。また下部キャビネット内にホースの水受けタンク(またはトレイ)の有無の確認。
  ・下部キャビネットについて
    ■下部キャビネット内部にて給水、排水管と底板の取り合いで配管の周囲にカバーのない場合の確認。取付けを忘れている場合。
■下部キャビネットの扉の建付とキズ等をよく見る事。
■両開きの中央の召合せ(下方の開き)、扉の面合せ、扉のレベル等の乱れ。
■また下部キャビネットは開き戸と引出しが混在している場合は表面が乱れがちです。  
■扉を開けた時に壁等に当たる事が多い。せめて涙目(バンポン)程度の対応はして欲しいものです。
  ・洗濯機用防水パンが設置されている場合
    ■据付の確認(ガタツキ等の有無)。
  ・床について
    ■床がCFシートの場合は下地合板の目違い(ビス頭も同様)があると大変に目立つ。
■床CFシートとドアー枠周辺はカットが雑に成り勝ちで取合いの隙が目立つ事が多い。
  ・入口が引戸の場合
    ■建付不良から、内掛錠が掛からない場合がある(多いです)。
  ・収納庫廻りについて
    ■扉の建付−両開きの中央の召合せ(下方の開き)、扉の面合せ、扉のレベル等の乱れ、また 内部の可動棚を全て動かしてみる、端部に欠けたキズは多い。
■可動棚が固くて動かない事がある。またダボがない事もある。
  ・床下点検口の確認について
    ■周囲枠の取り付け状況の確認。蓋のガタツキの有無(踏んでみる事)内部に収納ボックスがある場合は樹脂ボックスの割れ。
■床がフローリングの場合は目地の通りを確認。
  ・その他
    ■24時間換気等の作動の確認。
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浴室(ユニットバスの場合)
  ・バスタブについて
    ■バスタブの水漏れのチェック(底から15〜20cm程度にテープを張って下端まで水を貯めて暫らく置いて依頼者と一緒に確認する)。
  ・水栓、シャワー等について
    ■ひと通り水を出してみる事。
  ・壁パネル、天井パネルについて
    ■キズ、汚れ。
  ・開口部(サッシ)周囲のについて
    ■シーリングの確認。
  ・入口ドアーについて
    ■ドアー枠のビス頭の確認(出張り、斜め、ビス山の潰れ 等)
■内掛錠の掛り具合の確認、また枠周辺のゴムパッキンの歪みと捩れ、汚れ等。
■扉の框表面のキズ(アルミ表面の焼付塗装のキズ等)。
  ・天井点検口について
    ■可能であれば開けて見る事。ダクト等の接続を確認する事。
  ・換気コントロールパネルについて
    ■換気、乾燥、暖房、涼風の作動の確認。
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トイレ
  ・吊戸棚の扉について
    ■建付状況の確認(召合せ、レベル、扉面等、また内部のキズ等)。
  ・入口ドアー廻りについて
    ■入口ドアーの表示付内掛錠の掛り具合と滑りの確認。またストッパーの確認。
■床材がCFシートの場合は入口ドアー枠廻りのカットが雑で隙間が目立つ場合が多い。
  ・便器について
    ■便器の据付状況の確認。便器の排水の確認「大」で流してみる事。
  ・ペーパーホルダー、タオル掛け、手摺等について
    ■取付け状況の確認。
  ・手洗器がある場合
    ■水を流してみる、そして排水管を触手してみる。
  ・その他
    ■24時間換気等の作動の確認。
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階段室
  ・階段室全般について
    ■段板(特に段鼻)のキズ。側桁のキズ。
■側桁の端部小口処理をしたシートのはがれ。
■階段歩行時の異音の確認。段板のきしみ音は多いです。
■手摺の取付けの確認(揺すってみる)。手摺のキズ。手摺支持金物のキズ。
■階段から降りてくる時に1階のドアー枠の天端が未処理の場合は目立ちます。一般的には未処理のままで了解して良いと思いますが、階段から見える場合は工務店さんと協議して対応して貰う事が必要と思います。また、同様にドアー枠上面と壁クロスの取合いも雑だと目立ちます。
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バルコニー
  ・床について
    ■床の水勾配の確認(目視で疑いがあれば水を流してみる事も必要)。
■床防水(多くはFRP防水)立上がりと外壁の取り合いの確認。外壁がサイディングの場合、モルタル塗りの場合、また 水切りがある場合、ない場合等々。
■床は多くの場合FRP防水だと思いますが、ウレタン系のトップコートの塗装がムラになっている事があります。
■床排水のオーバーフローの確認。付いてはいるが掃出しサッシの下枠より高い位置で全く無意味なケースもあった。
  ・その他について
    ■アルミサッシ下枠下部と防水の取合い廻りは納まりを覗いて確認する。
■手摺腰壁のアルミ笠木と本体外壁の取合い部分、コーキングの確認。
■金属手摺の取付状況の確認。(手で揺すって確認する)
■物干金物の取付状況の確認。
■アルミサッシのキズ、汚れ、コーキング乱れ、硝子シールの乱れ。
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仕上げ関係について
  ・床フローリングについて
    ■床鳴りの確認(依頼者にもドンドン歩いて貰って協力して頂くと良い)。
■ジョイントの部分の隙間 及び盛上り、床と巾木下端の余りに目立つ隙間の乱れ。また、キズ、ワックスのムラと汚れ等、逆光で見ると良く判る事が多い(感じ方に個人差があり普段の生活の目線で判る程度のモノにとどめた方が良い場合もある)。
■ロットの違いによる仕上がり色の違い(張替えた時に起き易い)。
  ・カーペットについて
    ■捩れ等があり均一でない場合がある。不用意なシミ等が目立つ場合がある。
  ・床クッションフロアーについて
    ■下地の乱れが(下地合板の目違い、ビス頭等)表面に出易い。また、端部の浮き。
■また、ドアー枠周辺はカットが雑に成り勝ちで取合の隙が目立つ事が多い。
  ・畳敷きについて
    ■多くの場合は化学畳のため畳床はスタイロフォームである。
■畳表の解れ、皺、畳縁の捩れと皺等。
  ・巾木について
    ■木質系の巾木:出隅の開きとササクレが目立つ。そして 入隅の隙。
■ソフト巾木 :端部の剥がれと浮き、また下部が波打って目立つ場合がある。
■片引き戸の戸袋部分の壁にて巾木を省略している場合が多い。巾木は付けるべきだと思いますが・・・。
  ・壁ビニールクロスについて
    ■額縁、ドアー枠廻りの取合にて、隙間、浮き等。また 枠に付着したパテの除去。
■ドアー枠の脇で特に小壁が50mm程度の場合はヘラが入らない事により、殆ど上から下まで押えが不充分で浮いている事多い。
■ またドアー上枠上面とクロスの取合は見えない事から殆ど隙間ができている。
■継手については1.0m位離れてチェックする(感じ方に個人差が大きい)。
■ロット違いによるトーンの違和感がある場合は張替えを依頼する事。
■下地の不良による凸(点の場合、線と面の場合 またビス頭が目に付く事もある。)
■出隅部分のクロスのキズ 及び 浮き、そして汚れ。
■入隅部分を丸く張ってクロスが浮いている場合(指で押すと破れる状態)はシッカリ指摘する事。
■クロスの補修で数センチ角の「切り張り」をしている場合がありますが、どんなに上手であっても、新築ですので張替えを指示する事。
  ・天井ビニールクロスについて
    ■概ね壁のビニールクロスと同様。
■天井クロスのジョイント、下地不良、凸等は目立つ。
■天井廻縁がない場合は壁と天井の取合部分にて入隅部分の乱れ、入隅の隙、クロスの浮き等、押えが不充分で波打ち状態が目立つ等々。
  ・天井廻縁について
    ■入隅の隙間、出隅の開きとササクレ、継ぎ目の隙間等。
■キズ、また 仮釘の跡がキズ状に目立つ場合も気になります。
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建具関係について
  ・玄関ドアーについて
    ■建付けの確認、鍵の施錠の確認、ドアーガード等の確認。
■扉面の線状のキズ、凹みキズ(光の方向で大変に目立つ場合あり)、ハンドル周辺のキズも目立つ。
■開閉スピードを確認する事(一般的には二段階調整で終速を遅く)。
  ・アルミサッシについて
    ■建付けの確認、開閉の滑りの確認、開閉時の異音の確認、クレセントの締り具合の確認、周囲ビスの確認(斜め、ビス山の潰れ、ビスがない等)。
■稀にガラスにキズがある。また ガラスのシール、ビート等の乱れ。
■アルミ枠のキズ(縦枠、下枠の曲がり、線状のキズ、等々)。
■網戸の開閉の滑り、開閉時の異音、ネットの破れと捩れ等。
  ・木製建具(開き戸)について
    ■吊込み状況、枠とのバチリ、扉の反り、戸当りの掛り具合。
■ラッチの掛り(内掛錠共)、建具金物の取付、レバーハンドルが斜め、蝶番のビス締めの乱れ等々。
■扉の表面(面材)のキズ、四隅のぶつけたキズ、下部エッジ部分のめくれ、小口の剥がれ等々。
■三方枠の壁側の散取合いのクロス張りに伴うカッターキズは大変に多い。
■竪枠の頂部は切り放しのままで処理していないのが一般的(AW額縁も同様)。
  ・木製建具(引き戸)について
    ■建込み状況、縦枠との隙間、引込戸の場合の枠との擦れ(引手が当る)、扉の反り、洗面室等の内掛錠の掛り具合。
■扉の表面(面材)のキズ、四隅のぶつけたキズ、下部エッジ部分のめくれ、小口の剥がれ等々。
■上枠の溝にて、樹脂等の溝レールを埋込んでいる場合は固定が不充分な事がある。
  ・木製建具(ふすま)について
    ■建込状況、縦枠との隙間、滑り、引込戸の場合の枠との擦れ(引手が当る)、反り。
■襖紙のしわ、桟のキズとササクレ、引手の取付け不良と歪み。
■桟が白木素地(樹脂等も多いが・・・)の場合は触手する際は汚れに注意する事。
  ・木製建具(障子)について
    ■建込み状況、縦枠との隙間、滑り、反り。
■障子紙のしわ、桟のキズとササクレ、引手の取付け不良と歪み。
■桟が白木素地の場合は触手する際は汚れに注意する事。
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機器を使った検査について
  ・ホルムアルデヒドの測定について(お客様のご希望がある場合に有償で検査を致します)
    ■LDのハッチカウンターの上(ない場合は近くの 床上1.0m付近)を計測場所とする。
■窓を閉める事、換気の類を全て止める事、無駄な人の出入りも制止(強制は出来ないが・・・)する事。
※高温の際は、数値が高めになります。
※厚生労働省の指針は0.08ppmであるが超えて0.09ppmが危険で、以下の0.07ppmで安心という性質のものではありません。0.01ppmでも敏感な人にとっては感じるかも知れないという性質のものです。
※計測のデータに関わらず換気については積極的に意識する事が大切、また引っ越すと現在使用している家具を持ち込む事から、この家具からも出ている可能性もあります。
参考までに「ppm」とは、英語で百万分の1を意味する言葉( parts per million ) の頭文字をとって作られた単位で、%(百分率)と同じように、百万分の1を単位とする比率の概念です。
1立方メートル の大気中に1立法センチメートルの気体が含まれている状態は、体積比率では百万分の1となり 1ppmと表示されます。
例えば、縦・横・高さがそれぞれ 1cm の小さな箱(サイコロ程度の大きさ)に入っていた気体が、縦・横・高さがそれぞれ 1m の大きな箱に入っている空気中に広がった状態が 1ppmです。
大雑把で乱暴な表現ですが、「 1 ppm 」とは、お風呂のバスタブ2杯分の水に小粒の角砂糖を1個溶かした程度の濃度と説明すると理解し易いと思います。
  ・床のレベルチェックについて
    ■主要な部屋(LD、洋室等)にて、各室4辺と中央の各ポイントを計測する。
■その他、キッチンの床、流し台トップ、ハッチカウンター、出窓カウンター及び玄関の上框等々を必要に応じて計測する。
※床の水平については「完全に水平な床」は存在しない。細かい「うねり」がある中で全体として水平を保持している。それが3/1000以内であれば許容の範囲。局部的には4/1000、5/1000はある。4/1000、5/1000が出ても水平器を板1枚程度移動して計測すると多くの場合3/1000以下になる事が多い(床の張替えは積極的にやる事が良い事とはいえない)。
  ・壁の垂直及び建具枠の垂直チェックについて
    ■主要な部屋(LD、洋室等)にて、各室の角(四隅)を各々の壁と平行に計測する。
■また、各室の入口ドアー枠(特にLD入口のドアー枠は必ず計測)と家具等をおいて壁の傾斜が目立ちそうな箇所、そしてLDのアルミサッシ及び玄関ドアー等も必要に応じて計測すると良い。  
■床と同様に完全に垂直な壁は存在しない。床から2.0mの高さの部分にて3/1000の中であれば許容の範囲である。
※壁の場合は3/1000を超えるケースはそんなに多くはないと思いますが、6/1000超えるケースは工務店と対応を打ち合わせる事が必要です。
(壁も床の場合と同様にゼネコン側に実測を促して対応する方がよいと思います)。
  ・床のレベル及び壁の垂直等の技術的基準について
    ■建設省告示 1653号『住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準』をページ末尾に転記致しましたので参照して下さい(床、壁の傾斜に関する部分の抜粋です)。
■但し、最後の図示で説明している部分は、木造住宅の場合を想定した説明図だと思いますが、一般的な床は細かい凹凸が無数にあって、その中で全体の水平を保持しているのが実情です。特に床の傾斜を3mで判断すると、多くの場合はこの中で収まってしまいますが、局所的でも常識を超える数値の場合は指摘して良いと思います。
  ・騒音のチェックについて
    〜依頼者様からご要望があれば機器を持参して計測しております〜
■外部の音を計測して、サッシを閉めて(換気等は止めて)室内の計測をする。その落差でサッシの防音性能を知る事ができるが、音は感覚的な部分が大きい。
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設備関係の検査について
  ・給水、排水のチェックについて
    ■キッチン、洗面室、トイレの手洗い等 シンクのある部分は暫く水を流してみる事。
■オーバーフローがある場合は水栓を全開にして目一杯に水を貯めてオーバーフローを超えて水が貯まらないも確認する(その場を離れることなく絶対に溢れさせないように注意して下さい。尤も溢れるような調整では困るのですが・・・)。
■そして 一気に流して排水を確認する。そして、排水管のトラップの部分を触手して水漏れの有無を確認する(床下点検口を開けて床下の確認が出来れば更に良い)。
■浴室バスタブ、洗面台シンクはテープ等で目印をつけて水を貯めて水位のチェック。
■トイレは水を流してみる程度、手洗いも同様に水を流してみる事。
  ・換気のチェックについて
    ■キッチンのレンジフードの作動確認。給気口の空気流入を確認。また、可能であれば 外壁等にある換気口にテープをあてて風の流れを確認する。
■浴室、脱衣室、トイレ等の換気もスイッチを入れて作動を確認する。
■24時間換気もスイッチを入れて洋室の給気口からの空気の流入を確認する。
  ・電気関係のチェックについて
    ■インターフォンの作動確認(音声と映像の確認)。
■スイッチプレート等の傾き、壁との隙間。
■各室のスイッチ等の入り、切り等の確認。
  ・火災報知機のチェックについて
    ■火災報知機(煙感知、熱感知)の設置の確認。
  ・下水のチェックについて
    ■道路境界線付近にある汚水排水管の最終枡を開けて各所の排水管の接続を確認する。
■各所の排水を一つ一つ流して(販売側の担当者に依頼して各々声を掛けて貰うと良い)最終枡をの排水を確認する。
■雨水桝の確認はその日の天気次第です。
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小屋裏・床下の検査について
  ・小屋裏の検査について
    ■押入れ等にある天井点検口をあけて小屋裏を覗いて見る(踏み外すと大変な事になりますので、覗く程度にとどめる事。全てが完成しているこの検査時点では判る事は限定されて少ないですが、是非に覗いて頂いて判る範囲で確認を)。
■小屋裏の軸組みの状況確認。桁と梁の仕口補強金物(羽子板ボルト等)、火地打ち梁の施工状況、小屋束と棟木母屋及び梁との接合金物(カスガイ等)の確認。また母屋の継手、垂木の継手の施工状況(乱配置がのぞましい)、斜め材の有無の確認。(断熱材があるので、目視出来る部分は限定的になりますが可能な範囲で確認する。)
■断熱材の確認。
  ・床下の検査について
    ■台所、洗面室等の床下収納庫の点検口を開けて床下に潜って施工状況を確認する。
■床下についても、断熱材で覆われており目視できる部分は限定的となります。
■基礎の底版及び立上り部分の構造亀裂の確認。またコンクリート面のジャンカの確認(床下全体を見る事は出来ませんので 床下点検口周辺を中心になるべく広く)。
■基礎パッキンの配置及び施工状況の確認。動いて外れそうなケースもあった。
■土台、大引き等の防腐、防蟻処理の確認(大引き下面は塗布が不充分な場合が多い)。
■鋼製束、プラ束の配置の確認。また上部大引との取合い、また脚部の固定状況の確認。
■土台と大引きの仕口の施工状況の確認。
■床下から上にいる人に声を掛け、居間等の広い部屋の中央部にて飛び跳ねたり、歩き廻ったりして貰って床の振動具合とか、また大引きと床束の状況を確認する。
■断熱材の確認。固定状況の確認、剥落の有無の確認。
■設備配管の固定状況の確認。特に排水管の固定バンドの取付けの乱れは多い(水勾配が怪しいケースもありました)。
■キッチン、洗面、浴室、トイレ等は事前に排水を充分流しておいて床下のRC底版が濡れていない事を確認する。
■床下に残材が散乱している場合もあります。木片、断熱材の切れ端 等々が散乱して大変に見苦しく不衛生です。清掃を依頼して下さい。
■完成建物の床下は当然の事ながら断熱材等で覆われているため、目視の範囲で判る事はそんなに多くないと思うが、判る範囲で確認する。
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「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」  国土交通省 告示 1653号

第3  各不具合事象ごとの基準

1 傾斜


次に掲げる部位の区分に応じ、それぞれ次に掲げる表の(ろ)項の住宅の種類ごとに掲げる不具合事象が発生している場合における構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性は、同表の(は)項に掲げるとおりとする。

(1)壁 又は柱

(い) (ろ) (は)
レベル 住宅の種類 構造耐力上
主要な部分に瑕疵が
存する可能性
木造住宅、鉄骨造住宅、
鉄筋コンクリート造住宅又は鉄骨鉄筋コンクリート造住宅
1 3/1000未満の勾配(凹凸の少ない仕上げによる壁又は柱の表面と、その面と垂直な鉛直面との交差する線(2m程度以上の長さのものに限る。)の鉛直線に対する角度をいう。以下この表において同じ。)の傾斜 低い。
2 3/1000以上6/1000未満の勾配の傾斜 一定程度存する。
3 6/1000以上の勾配の傾斜 高い。

(2)床(排水等の目的で勾配が付されているものを除く。)

(い) (ろ) (は)
レベル 住宅の種類 構造耐力上
主要な部分に瑕疵が
存する可能性
木造住宅、鉄骨造住宅、
鉄筋コンクリート造住宅又は鉄骨鉄筋コンクリート造住宅
1 3/1000未満の勾配(凹凸の少ない仕上げによる床の表面における2点(3m程度以上離れているものに限る。)の間を結ぶ直線の水平線に対する角度をいう。以下この表において同じ。)の傾斜 低い。
2 3/1000以上6/1000未満の勾配の傾斜 一定程度存する。
3 6/1000以上の勾配の傾斜 高い。


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