外部廻り全体 |
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・基礎廻りについて |
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■基礎の亀裂の有無の確認。立上り面のモルタル塗り等の仕上げの亀裂と見極めを要す。また、モルタル塗りが浮いている事はよくあります。
■そして 水切りの廻りの施工状況の確認(コナー部分は乱れている事が多い)。
■金属探知機による金属反応で鉄筋の有無を確認(もちろん、現在では無筋の基礎はないですが、建売り住宅等で基礎の工事段階を依頼者が全く知らない場合に実施する)。
■矩計図(また 基礎関係の詳細図)等に基づいて、適当な位置(配管等のない場所)で基礎を掘って図面通りの深さ、高さを確認(検査時点では引渡しは終っていない訳ですから、業者側の了解を得て実施する事)。 |
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・外壁廻りについて |
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■モルタル塗りの場合:外壁の亀裂(特に開口部周辺)。外壁の角の欠損。吹付け等の吹きムラの有無の確認。付着物等による汚れ(外壁の角が僅かに欠損状態のまま吹付け等の仕上げが施工されている事がありますが、程度問題ですから依頼者、工務店とよく協議する事)。
■サイディングの場合:欠損キズ、色落ち、継目の面違い、継目のコーキングの乱れ。釘頭の出張り、竪樋支持金物の打込みに伴う割れキズ等。 |
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・軒裏廻りについて |
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■軒裏ボードの施工状況の確認。軒裏換気口の取付け状況の確認。 |
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・屋根廻りについて |
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■竣工している状況では屋根面の検査は限定される。望遠鏡等で大まかな確認は可能。 |
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・竪樋について |
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■軒樋、及び竪樋の取付け状況の確認。
■竪樋の支持金物の間隔の確認。また支持金物の先端側への傾斜を確認(程度問題ですが外壁側への傾斜は好ましい事ではない)、また周囲のシールの確認。
■竪樋下部と埋設配管の接続の確認。 |
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・アルミサッシ関連について |
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■アルミ枠のキズ、汚れ。
■サッシ周囲のコーキングの施工状況の確認。
■シャッターがある場合は、閉めてスラットの凹みキズ、また擦りキズ等の確認。また、シャッターケースのカバーの取付けの乱れ。またビスの締め忘れ等の確認。シャッターケースの上部と外壁の取合い部分が雑な場合は多い。 |
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・設備関連について |
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■各換気口周囲のシーリングの確認。
■給湯器等の設備関連の配管と外壁面及び基礎立上り面の取合い部分にて、シール等 施工状況の確認。 |
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仕上げ関係について |
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・床フローリングについて |
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■床鳴りの確認(依頼者にもドンドン歩いて貰って協力して頂くと良い)。
■ジョイントの部分の隙間 及び盛上り、床と巾木下端の余りに目立つ隙間の乱れ。また、キズ、ワックスのムラと汚れ等、逆光で見ると良く判る事が多い(感じ方に個人差があり普段の生活の目線で判る程度のモノにとどめた方が良い場合もある)。
■ロットの違いによる仕上がり色の違い(張替えた時に起き易い)。 |
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・カーペットについて |
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■捩れ等があり均一でない場合がある。不用意なシミ等が目立つ場合がある。 |
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・床クッションフロアーについて |
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■下地の乱れが(下地合板の目違い、ビス頭等)表面に出易い。また、端部の浮き。
■また、ドアー枠周辺はカットが雑に成り勝ちで取合の隙が目立つ事が多い。 |
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・畳敷きについて |
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■多くの場合は化学畳のため畳床はスタイロフォームである。
■畳表の解れ、皺、畳縁の捩れと皺等。 |
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・巾木について |
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■木質系の巾木:出隅の開きとササクレが目立つ。そして 入隅の隙。
■ソフト巾木 :端部の剥がれと浮き、また下部が波打って目立つ場合がある。
■片引き戸の戸袋部分の壁にて巾木を省略している場合が多い。巾木は付けるべきだと思いますが・・・。 |
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・壁ビニールクロスについて |
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■額縁、ドアー枠廻りの取合にて、隙間、浮き等。また 枠に付着したパテの除去。
■ドアー枠の脇で特に小壁が50mm程度の場合はヘラが入らない事により、殆ど上から下まで押えが不充分で浮いている事多い。
■ またドアー上枠上面とクロスの取合は見えない事から殆ど隙間ができている。
■継手については1.0m位離れてチェックする(感じ方に個人差が大きい)。
■ロット違いによるトーンの違和感がある場合は張替えを依頼する事。
■下地の不良による凸(点の場合、線と面の場合 またビス頭が目に付く事もある。)
■出隅部分のクロスのキズ 及び 浮き、そして汚れ。
■入隅部分を丸く張ってクロスが浮いている場合(指で押すと破れる状態)はシッカリ指摘する事。
■クロスの補修で数センチ角の「切り張り」をしている場合がありますが、どんなに上手であっても、新築ですので張替えを指示する事。 |
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・天井ビニールクロスについて |
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■概ね壁のビニールクロスと同様。
■天井クロスのジョイント、下地不良、凸等は目立つ。
■天井廻縁がない場合は壁と天井の取合部分にて入隅部分の乱れ、入隅の隙、クロスの浮き等、押えが不充分で波打ち状態が目立つ等々。 |
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・天井廻縁について |
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■入隅の隙間、出隅の開きとササクレ、継ぎ目の隙間等。
■キズ、また 仮釘の跡がキズ状に目立つ場合も気になります。 |
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機器を使った検査について |
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・ホルムアルデヒドの測定について(お客様のご希望がある場合に有償で検査を致します) |
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■LDのハッチカウンターの上(ない場合は近くの 床上1.0m付近)を計測場所とする。
■窓を閉める事、換気の類を全て止める事、無駄な人の出入りも制止(強制は出来ないが・・・)する事。
※高温の際は、数値が高めになります。
※厚生労働省の指針は0.08ppmであるが超えて0.09ppmが危険で、以下の0.07ppmで安心という性質のものではありません。0.01ppmでも敏感な人にとっては感じるかも知れないという性質のものです。
※計測のデータに関わらず換気については積極的に意識する事が大切、また引っ越すと現在使用している家具を持ち込む事から、この家具からも出ている可能性もあります。
参考までに「ppm」とは、英語で百万分の1を意味する言葉(
parts per million ) の頭文字をとって作られた単位で、%(百分率)と同じように、百万分の1を単位とする比率の概念です。
1立方メートル の大気中に1立法センチメートルの気体が含まれている状態は、体積比率では百万分の1となり 1ppmと表示されます。
例えば、縦・横・高さがそれぞれ 1cm の小さな箱(サイコロ程度の大きさ)に入っていた気体が、縦・横・高さがそれぞれ 1m
の大きな箱に入っている空気中に広がった状態が 1ppmです。
大雑把で乱暴な表現ですが、「 1 ppm 」とは、お風呂のバスタブ2杯分の水に小粒の角砂糖を1個溶かした程度の濃度と説明すると理解し易いと思います。 |
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・床のレベルチェックについて |
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■主要な部屋(LD、洋室等)にて、各室4辺と中央の各ポイントを計測する。
■その他、キッチンの床、流し台トップ、ハッチカウンター、出窓カウンター及び玄関の上框等々を必要に応じて計測する。
※床の水平については「完全に水平な床」は存在しない。細かい「うねり」がある中で全体として水平を保持している。それが3/1000以内であれば許容の範囲。局部的には4/1000、5/1000はある。4/1000、5/1000が出ても水平器を板1枚程度移動して計測すると多くの場合3/1000以下になる事が多い(床の張替えは積極的にやる事が良い事とはいえない)。 |
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・壁の垂直及び建具枠の垂直チェックについて |
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■主要な部屋(LD、洋室等)にて、各室の角(四隅)を各々の壁と平行に計測する。
■また、各室の入口ドアー枠(特にLD入口のドアー枠は必ず計測)と家具等をおいて壁の傾斜が目立ちそうな箇所、そしてLDのアルミサッシ及び玄関ドアー等も必要に応じて計測すると良い。
■床と同様に完全に垂直な壁は存在しない。床から2.0mの高さの部分にて3/1000の中であれば許容の範囲である。
※壁の場合は3/1000を超えるケースはそんなに多くはないと思いますが、6/1000超えるケースは工務店と対応を打ち合わせる事が必要です。
(壁も床の場合と同様にゼネコン側に実測を促して対応する方がよいと思います)。 |
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・床のレベル及び壁の垂直等の技術的基準について |
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■建設省告示 1653号『住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準』をページ末尾に転記致しましたので参照して下さい(床、壁の傾斜に関する部分の抜粋です)。
■但し、最後の図示で説明している部分は、木造住宅の場合を想定した説明図だと思いますが、一般的な床は細かい凹凸が無数にあって、その中で全体の水平を保持しているのが実情です。特に床の傾斜を3mで判断すると、多くの場合はこの中で収まってしまいますが、局所的でも常識を超える数値の場合は指摘して良いと思います。 |
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・騒音のチェックについて |
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〜依頼者様からご要望があれば機器を持参して計測しております〜
■外部の音を計測して、サッシを閉めて(換気等は止めて)室内の計測をする。その落差でサッシの防音性能を知る事ができるが、音は感覚的な部分が大きい。 |
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