(株)横浜不動産鑑定

竣工検査(一戸建内覧会立会い)の流れ
 
このページには「検査当日の流れ」および「検査内容の簡単なご説明」を掲載しております。お申込み等の流れについてはこちらです。また、検査内容の詳細につきましては竣工検査(一戸建て内覧会)マニュアルをご参照ください。
 
検査当日について
 
  ・お待ち合わせについて
    当日は直接現地にお伺いする事が多いです。または最寄の駅等でお待合わせする事もあります。依頼者の皆様により様々ですので、ご都合にあわせてご指示ください。
 
  ・現地に着いたら・・・
  現地に到着致しますと、販売側の関係者(建売の場合)及び 施工側の関係者(工務店の監督さん)とご挨拶をさせて頂きます。そして、依頼者の皆様と販売、施工側の方々に本日の検査の内容と流れ等の概略を説明させて頂きます。

弊社の一戸建て住宅の竣工検査(内覧会)は、殊更に重箱の隅をほじくって、工務店さんを糾弾する事を目的として行うものではありません。

関係者の皆が力を合わせてより良い建物を完成させて建築主、または購入者の皆さんに「気持ち良く引き渡しを受けて喜んで頂きたい」そして、「漠然とした不安感があるならば、是非、払拭して頂いて安心して住んで頂きたい」のが主たる目的です。当たり前の事が当たり前に施工されている事が大切です。

従って、意味なく工務店さんと対立する検査姿勢はとりません。理を持って一般常識を逸脱しない範囲で検査を進め、指摘すべき事はシッカリ指摘をして是正をして頂きます。そして、依頼者の立場に沿って検査をさせて頂きます。
 
  ・検査の進め方について
  一般例で申しますと、外部廻りから開始して、室内の各室の検査、測定機器を使った検査、そして各設備関連の検査等々を実施いたします。概ね4時間程度はかかるでしょう。長丁場で心苦しいのですが、この位の時間をかけさせて頂けますと助かります。

検査で不具合のある場所に付箋又はテープを張って印を付けます。また その内容を用意した別紙のチェックリスト(建売住宅の場合は販売側で用意する場合もあります)に記入致します。

検査の中で不明の事等がありましたら遠慮なく質問をして下さい。時間の許す限り、また判る範囲で、ご説明させて頂きます。ご一緒に楽しく検査が出来れば嬉しく思います。


全体の検査が終りますと指摘事項の確認と手直しの方法等について施工者側と打ち合わせを致します。また、手直し終了後の「再検査の日程」を決めて頂きます(大きな問題がなければ、概ね1週間後になる事が多いです)。

最後にチェックリストのコピーを作成(近くのコンビニ等で)して、依頼者、弊社、施工者で各1部を持ちます。

施工者はこのチェックリストと指摘場所に張った付箋(テープ)に基づいて手直しをして頂く事になります。そして、依頼者の皆様と弊社は「再検査の日」に現地に伺って、このチェックリストに基づいて手直しの内容を確認いたします。再度、全体を見直して問題がなければ竣工検査(内覧会)は終了という事になります。

尚、竣工検査のこの時点では、全てが完成しておりますので、残念ながら基礎の配筋の状態、また壁の中の構造体等の目視できない部分、触手できない部分の検査は出来ませんので、ご理解を頂きたいと思います。
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各検査の内容について
ここでは簡単にご説明いたします。
詳細につきましては竣工検査(一戸建て内覧会)マニュアルをご参照ください。
 
  1.外部について
   
基礎のひび割れ等がありますと困りますね。外壁のクラックも気になります。サイディングの場合は欠損、剥離等も気になります。サッシ廻り、換気口廻りの防水処理も大丈夫ですか。是非ご一緒に全体を見て廻りましょう。解らない事はドンドン質問して下さい。可能な限り説明をさせて頂きます。


基礎の周辺を掘って「基礎の深さ」を確認しましょう(引渡し前なので、販売、施工側の了解を頂いて実施します)。これは設計図面との照合で図面寸法通りあれば大丈夫です。


また、金属探知器(簡易な携帯型)にて基礎の鉄筋の有無を確認する事もできます。現在の基礎では鉄筋のない基礎はありませんが、建売住宅等で施工段階の工程をご存じない場合は金属反応を確認して納得されると良いでしょう。


屋根廻りについては既に足場がないので難しいですね。危険ですので屋根に登ったりする事は致しません。遠目からの確認にならざるを得ない事をご理解下さい。
 
  2.建物内部について
 
内部の検査も外部と同様に、ご一緒に廻って頂きますと説明しながら検査を進める事も出来ますます。また、ご主人、奥様 それぞれに気になる部分が違うでしょうから、個々の視点で自由に見て頂いても結構です。多くの眼で複眼的に見る事も大切に思います。

各室の仕上り状況を中心に検査して行きます。また建具等(アルミサッシ、ドアー等)動かす事が出来る部分は全て動かしてみます。依頼者の皆さんも建具、収納部等々を実際の生活をイメージして積極的に動かしてみて下さい。また気になるキズ、汚れがあればシッカリ伝えましょう。弊社も眼に付くキズ、汚れはチェックして行きますが、それよりも「建築的に是正が必要な部分」とか、実際の生活の中で「住み手として支障が生じると思われる部分」等々に時間を掛けたいと思っています。


がフローリングの場合は全体を歩き廻ってみて下さい。床鳴り(きしみ音)があると大変に気になります。


は多くの場合ビニールクロスが多いですが、継ぎ目等については感じ方に個人差もありますが余りに目立つと気になりますね。ドアー枠との取合い部の隙間も気になります。


天井もビニールクロスが多いですが表面にデコボコがあると大変に目立つ事があります。


アルミサッシの動き(滑り)は滑らかですか。開閉時の異音があったりすると気になりますね。ご自身でも是非に実際の生活をイメージして動かしてみて下さい。
 
木製建具(ドアー、引き戸等)も同様に個々に動かしてみて下さい。


キッチン、洗面室、浴室、トイレ等の水が出る部屋は実際の生活でも向き合う時間が長く気になる部屋ですので、より慎重に確認する事が必要です。


床下点検口から床下に潜って
検査をしましょう。
 
基礎のヒビ割れの有無、床組みの施工状況、断熱材の施工状況、給排水管の水漏れ、床下の清掃等の検査をします。
 
実際の生活の中では床下に潜る事はないと思いますので、当日は汚れてもいい格好で来て頂いて、是非にご一緒に床下に潜ってみましょう。断熱材で覆われている部分が多くて全ては見えませんが、可能な範囲でご説明させて頂きます。


天井点検口から小屋裏(天井裏)も覗いて
みましょう。
 
小屋組の施工状況、断熱材の施工状況等を見ます。床下と同様にご一緒に覗いて頂いて施工状況の説明をさせて頂きます。
 
但し、小屋裏の中に入る事は致しません。踏み外すと大変に危険ですので・・・。
 
  3.測定機器を使う検査について
 


床の水平をデジタル表示の水平器で測定致します。
 
主要な部屋の床の水平を機械で測定致しますので、是非ご自身の眼でもご確認して下さい。測定結果が一定の範囲の中(一般的には3/1000以下−1.0mあたり3mmの誤差)で収まっていれば、許容範囲の中という事になります。

木造住宅は梅雨の時期は湿気で膨張し、また 冬期は乾燥から収縮し、年間を通して微妙に伸縮を繰り返しています。このような理由から「完璧に水平な床」はこの世の中には存在しないのが実状です。これだけ発達した現代社会においても、木造住宅の多くの部分が人間の手作業に委ねられていますので、その意味では大変にローテクの業界という事になりますね。


壁の垂直をオートレーザー測定器で測定致します。
 
床と同様に主要な部屋の壁の垂直、建具の垂直等を「赤いレーザー光線」がでる機械で測定致します。これも床と同様の理由で「完璧に垂直な壁」は少ないのです。許容される施工誤差の範囲も床と同じです。

高価な買い物ですので、この機会に「ご自身の家」の施工精度をシッカリと「ご自身の眼」でも認しておいて頂きたいと思います。
 
  4.設備関連について
   


給水、排水関連の検査
 
キッチン、洗面室、浴室、トイレ等の「水が出る」所は全て流してみましょう。そして、排水もチェック致しましょう。浴室のバスタブの水漏れはないですか。化粧洗面台のオーバーフローも確認致しましょう。床下の排水管付近が水漏れで濡れていませんか。


公共下水への接続部分の最終枡を開けて頂いて、各所の排水管の接続を確認致しましょう。
 
水が出る所で、一箇所毎に水を流して その排水が最終枡を上から覗いて確認出来れば排水管が接続されている事になります。


換気関連の検査
 
キッチンのレンジフードの作動確認。また給気口からの外気の流入を確認しましょう。
 
洗面室、浴室、トイレとの各所の換気も実際に作動させてみます。また、24時間換気の設備が各室に設置されていますので、これも作動確認と外気の流入を確認しましょう。


ガスの検査はガスの会社の専権事項です。多くの場合入居時にガス会社の立会いの下で開栓となります。


その他の設備(エコキュート、床暖房等々)

可能であれば作動させて確認致しましょう。


電気関連の検査
 
インターフォンの作動の確認。音声と映像どちらも大丈夫ですか。

各スイッチの入り、切りの確認。スイッチプレートの傾き等の取付け不良はないですか。
 
電気関係の検査は各スイッチをいれて確認する程度で特別の機器を使った検査は致しておりません。

以上のような内容が一戸建て住宅の竣工検査(内覧会)の概略ですが、参考になれば幸いです。(検査内容の詳細は当ホームページの竣工検査(一戸建て内覧会)マニュアルをご参照下さい)。


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